社会保障会計委員会が発表した春季報告書によると、2026年の社会保障財政赤字は当初の予想を大幅に上回る見込みだ。同報告書は、赤字額が23,2億ユーロに達する可能性があり、これは昨年12月に議会が承認した19,4億ユーロの予算額を3,8億ユーロ上回る額だと示唆している。
この状況悪化の主な原因は、景気減速と国際的な緊張の高まり、特に中東の地政学的状況に関連した原油価格の高騰である。
予想以上に脆弱な財政状況
報告書によると、財政赤字はGDPの約0,8%に相当すると推定されている。現在の予測は、2026年の経済成長率が0,9%、インフレ率が1,6%と推定されることを前提としている。
委員会の専門家は、原油価格は5月末まで1バレルあたり100ドル前後で推移し、その後2026年末までに徐々に80ドルまで回復すると予測している。しかし、中東紛争の激化は財政状況をさらに悪化させる可能性があると警告している。
同文書によると、エネルギー価格と輸入品価格の持続的な上昇は、フランスの経済成長に大きな重荷となり、インフレ率の上昇を招くだろう。
政府は、その流れを制限しようとしている。
しかし、報告書は、この23,2億ユーロという推定額には、政府が最近発表した一般雇用主負担金軽減措置の凍結による影響はまだ含まれていないと明記している。
この措置は、6月1日に予定されている最低賃金引き上げによる財政への影響を相殺することを目的としている。この凍結措置が完全に実施されれば、財政赤字は約20,4億ユーロに削減され、当初の予測よりも10億ユーロ少ない増加にとどまる見込みだ。
社会保障会計委員会は、社会保障大臣が委員長を務め、国会議員、労使団体、主要社会保障基金の責任者らが参加する。同委員会の分析結果は、フランスの社会保障制度の財政健全性を評価するための基準となる。
欧州共同体
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