セリーヌ・ディオンのチケットをめぐる論争は、もはや不満を抱くファンだけにとどまらない。上院議場にまで波及し、ある上院議員は政府に対し、価格の吊り上げとその音楽業界全体への影響について質問した。
価格高騰が疑問を投げかける
この騒動の発端は、歌手の待望のパリ公演のチケット販売にある。当初は300ユーロ以下と発表されていたチケット価格が、需要に応じて価格が変動するダイナミックプライシングシステムにより、あっという間に数千ユーロにまで高騰した。
この状況を受け、カリーヌ・ダニエル上院議員は、国民にとって不透明で理解しにくい制度だと非難した。「多くの人がチケットに広告価格の3倍を支払った」と上院で警告し、中には1万2000ユーロにも達する金額もあったと指摘した。こうした行為が法律に違反していないかどうかを判断するため、調査が開始された。
疑問視されたビジネスモデル
チケット価格の問題にとどまらず、この議論は音楽業界の資金調達というより広範な問題を浮き彫りにした。パリで開催される16回のコンサートは、約1億3000万ユーロの収益と約450万ユーロの税収を生み出すと見込まれている。理論上、この収入は芸術創作の支援を担う国立音楽センター(CNM)に分配される。
しかし、この制度には上限が設けられている。そのため、追加収入の一部は業界に還元されるのではなく、直接国庫に納められる可能性がある。カリーヌ・ダニエルにとって、これは逆説的な状況を生み出す。つまり、芸術創造への相応の恩恵がないまま、コンサートは莫大な利益を生み出すという状況だ。彼女はこれを「不条理な」仕組みだとさえ呼び、改革を提唱している。
文化大臣は、概ね堅実なモデルを擁護し、CNM(国立映画祭)は2026年には100億ユーロ以上の予算を持つことになると述べた。しかしながら、大規模イベントの成功は調整の必要性を提起し、将来的な変更の可能性を示唆していることも認めた。
欧州共同体
注釈
コメント欄は開放されていますが、スパム対策が施されています。リンクを含む最初の投稿およびコメントは、手動で審査されます。
この記事に最初にコメントしてみませんか?