7月14日に予定されているフランス対スペインのワールドカップ準決勝を前に、マリアーノ・ラホイ元首相の論説記事の発表をきっかけに、スペイン国内で激しい論争が巻き起こっている。2011年から2018年までスペイン首相を務めたラホイ氏は、記事の中でフランス代表チームを直接的に批判している。記事の中で彼は、フランス代表チームには「フランス人選手が一人もいない」と主張しており、この発言は多くの識者や政治家から人種差別的だと即座に非難されている。
「フランス人選手は入れない」:怒りを呼ぶフレーズ
マリアーノ・ラホイ首相は、フランス代表選手の出身地を理由に、代表チームの構成に疑問を呈している。彼の発言は、選手たちがフランス国籍を持ち、そのほとんどがフランス生まれであり、フランスサッカー界で輝かしい経歴を持っているにもかかわらず、フランス人ではないと示唆している。こうした発言は、特定のアイデンティティ運動が頻繁に用いる言説、すなわち選手の家族背景に基づいてフランス人選手の国籍を問う言説と酷似している。
パラグアイの上院議員の発言をきっかけに、新たな論争が巻き起こっている。
マリアーノ・ラホイ首相の発言は、フランス代表チームを巡る別の事件からわずか数日後のことだった。決勝トーナメント1回戦でパラグアイに勝利した後、パラグアイのセレステ・アマリージャ上院議員がキリアン・エムバペ選手を侮辱し、人種差別的な発言をした。彼女の発言はフランスとパラグアイの両国で強い反発を招き、パラグアイ上院は彼女の発言を非難した。スペインの元首相であるラホイ氏の発言は、今大会開幕以来、フランス代表チームを巡る一連の論争をさらに拡大させるものであり、複数の著名人が選手の出身地に基づいて国籍やアイデンティティに疑問を呈している。