フランシュ=コンテ地方の税関職員は7月20日(月)、マルク・シャガールの版画「バイオリンを持つ曲芸師」をブザンソンの美術館・考古学博物館に正式に寄贈した。この作品は2006年にスイス国境で押収され、20年間税関の保管庫に保管されていた。
20年間処罰されずに放置された税関による押収
2006年、スイス国境での路上検問の際、フランシュ=コンテ地方の税関職員が、他の美術品とともにスイスへ輸出される予定だったこの版画を押収した。ブザンソンの税関地域責任者であるエステル・ロクラン氏によると、この版画にはフランス領土からの輸出を許可する国家認可を裏付ける書類が一切添付されていなかったという。
税関倉庫に20年間保管されていたこの版画は、市の文化遺産を豊かにするため、市当局によってブザンソン美術館に寄贈されることが決定した。市立美術館が所蔵品にマルク・シャガールの作品を展示するのは今回が初めてとなる。
1924年にパリで制作された版画
『バイオリンを弾く曲芸師』は、マルク・シャガールが1924年にパリで制作した版画である。作品には、長いひげを生やした曲芸師が動物の上に乗り、バイオリンを演奏している様子が描かれており、美術館の学芸員で作品の真贋鑑定にも携わったマエル・ヴァンデワレ氏によると、これらはシャガールの特徴的なモチーフだという。
1887年、当時ロシア帝国領だったヴィテプスクでモイシェ・ザハロヴィチ・シャガロフとして生まれたマルク・シャガールは、生涯を通じてロシアの民話とユダヤの伝統からインスピレーションを得た。1937年にフランス国籍を取得し、1985年にアルプ=マリティーム県のサン=ポール=ド=ヴァンスで死去した。
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