オルセー美術館は5月5日から、第二次世界大戦後にドイツで回収された美術品を展示する新しい展示スペースを開設した。これらの美術品の中には、ナチス政権下でユダヤ人所有者から略奪されたものもある。「これらの作品は誰のものか?」と題されたこの展示室では、ルノワール、ドガ、ブーダンなどの絵画に加え、一般にはあまり知られていない画家の作品も展示されている。オルセー美術館のアニック・ルモワン館長は5月4日の展示室の発表会でAFP通信に対し、「この単純な問いの背後には、時に苦痛を伴う探求があり、記憶、調査、そして正義への希望を呼び起こす」と語った。
225点の作品は依然として所有者が特定されておらず、捜査は継続中である。
オルセー美術館は現在、MNR(国立博物館復興)プログラムに基づきフランスの美術館に委託された約2,200点の作品のうち225点を所蔵している。これらは、占領中にユダヤ人から略奪された、あるいはフランスで購入されたと宣言された約10万点の文化財のうち、まだ所有者が名乗り出ていない作品である。これらのうち6万点は終戦時に回収され返還されたが、残りの一部は1950年代初頭に国が譲渡した。「終戦から80年以上経ち、所有者の所在を突き止めるのはますます困難になっている」と、同美術館の彫刻部門主任学芸員フランソワ・ブランシュティエールは認めている。それでも、インターネットや人工知能の助けを借りて、これらの作品の所在を突き止める作業は続けられており、現在フランスでは約30件の調査が進められている。 「これは、時には非常に複雑な、本格的な調査プロセスです」と、オルセー美術館でこの事件を担当する専門家イネス・ローテルムント=レイナールは強調する。その証拠に、アウシュヴィッツに送られたユダヤ人収集家が購入したエドガー・ドガの「舞踏会の晩餐」をめぐる調査がある。この絵画は、時期は不明だが転売され、その後ドイツの美術館が取得した。この取り組みは、返還への注目が再び高まっている中で行われている。4月初旬、ニューヨーク州最高裁判所は、イギリスのユダヤ人美術商から戦時中に略奪されたモディリアーニの絵画をフランスの農民に返還するよう命じた。
欧州共同体
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